帰り道

小山の向こうに夜明けが広がりつつある。
校舎からまだ明かりの灯るテラスへ抜けると、七月の湿度と朝露の匂いを乗せたそよ風が顔を撫でる。
田んぼや川の方では蛙が声を響かせ、木々の小鳥やあちこちの虫もみな鳴いている。
麓はいまだ寝静まっている。
ぼくは家々へと降りていく。
錆びた手すりに手をかけながら。

小山の向こうに夜明けが広がりつつある。
校舎からまだ明かりの灯るテラスへ抜けると、七月の湿度と朝露の匂いを乗せたそよ風が顔を撫でる。
田んぼや川の方では蛙が声を響かせ、木々の小鳥やあちこちの虫もみな鳴いている。
麓はいまだ寝静まっている。
ぼくは家々へと降りていく。
錆びた手すりに手をかけながら。